HEALTH 2020.12.12

おうち時間をキレイな空気であったかく。ダイソンに聞いた空気清浄ファンヒーターのススメ

Maximum temperature 37℃

一段と気温が低くなり、本格的な冬はもうすぐそこ。朝、布団から出るのがツライ……という人も多いのではないでしょうか。そんな時期に改めて考えたいのは、お部屋の寒さ対策です。今年はコロナ禍により定期的な換気の必要性も叫ばれていて、お部屋をぬくぬくに温めたいけど窓も開けなければいけない、という困った状況になっています。 リモートワークが定着して部屋で過ごす時間が増えた今、暖房器具の性能は妥協できません。そこで、他社にない優れた機能とスタイリッシュなデザインの家電が人気のダイソン株式会社の広報の木村和広さんに、最新の「Dyson Pure Hot+Cool 空気清浄ファンヒーター」の性能や賢い使い方をお伺いしました。今年は思い切って部屋の暖房器具を見直してみてはいかがでしょうか。

Writer:末光京子/Photographer:橋本千尋

今日お話を伺ったのは……

ダイソン株式会社 アソシエイトコミュニケーションズ マネージャー 木村和広 

2019年入社。空調家電カテゴリーと、照明カテゴリーの広報を担当。

風を増幅させる独自のテクノロジーで部屋の空気をまるごとキレイに

ダイソンというと掃除機のイメージが強いのですが、空気清浄ファンヒーターを開発されることになったのはどういった経緯だったのでしょうか。

木村和広(以下、木村) 

もともと、創業者でありチーフエンジニアであるジェームズ ダイソンが「従来の紙パック式掃除機は使っているうちに目詰まりを起こして吸引力が落ちる」ということに不満を感じ、その課題をテクノロジーで解決したいと開発に取り組んでいったことが始まりなんです。

紙パック式掃除機では、どうしても目詰まりが起きて吸引力の低下に繋がるのですが、弊社では“サイクロンテクノロジー”というゴミと空気を分離する技術を使って、世界初のサイクロン掃除機を生み出しました。製品に対して当たり前と見過ごされていることでも、不満や課題を見つけ出し、それをテクノロジーで解決することが弊社の理念なんです。

では、「Dyson Pure Hot+Cool空気清浄ファンヒーター」はどんな課題を解決するために、どんなテクノロジーを使われているのですか?

木村:もともとは羽根のない扇風機として展開をスタートしました。従来の扇風機は、羽根が空気を切ってしまい、空気の流れにムラがある点が問題でした。流体力学を利用し、空気の流れを15倍に増幅することで、空気をスムーズに流す技術を利用しています。

土台の部分に組み込まれたモーターを使って空気を吸い込み、その空気を飛行機の翼のような傾斜がついた輪から送り出す。空気が輪から出る時に、周囲の空気が引き込まれて増幅され、一定して流れるんです。掃除機は空気とゴミを分離する技術でしたが、こちらの製品では風を増幅させる“エアマルチプライアー”という技術を使っています。

羽根がなくても風が前に出るのが不思議だったのですが、そういった仕組みだったんですね。

木村:例えば、やったことのある方も多いと思うのですが、扇風機の前で声を出すと、声が震えて聞こえますよね。それは羽根によって空気を切っているため、風にムラがあるから起こるんです。でも弊社製品のエアーマルチプライアーテクノロジーを使うことで、風を均一にすることができます。

現在は、さらに空気清浄機としても進化しています。実は、室内の空気にはハウスダストや花粉、ウイルスなど汚染物質が含まれているんです。空気の汚れや大気汚染というと、どうしても屋外の空気を連想される方が多いと思うのですが、現代の住宅事情では室内の空気のほうが約7倍汚れていると言われているんですよ。

えっ、室内の空気のほうが汚いんですか!?

木村:そうなんです。気密性の高い建物が増えていますが、気密性が高いと遮音性があり、暖房がしっかりと効いてくれるというメリットがある一方、一度屋外から持ち込まれた花粉などの汚染物質がずっと室内に留まり続けてしまうというデメリットもあります。

花粉以外にも、ペットを飼っているとアレル物質や、フローリングから放出されるホルムアルデヒド、調理の際に出るガスなど様々な汚染物質が部屋の中に残ってしまうんです。ですから定期的に換気をしつつ、空気の汚れをしっかりと取ってあげることが必要なんです。

Dyson Pure Hot+Cool空気清浄ファンヒーターは、高性能なグラスHEPAフィルターを搭載しているので、空気中のPM0.1レベルの微細な粒子までしっかりと除去します。活性炭フィルターとの二層構造になっているので、粒子だけではなくて、洗濯物やペットなどのにおいにも対処できます。エアーマルチプライアーテクノロジーにより空気をしっかりと循環させることができるので、部屋中の空気を隅々までキレイにしてくれるんです。

中央が活性炭フィルターで、両サイドがグラスHEPAフィルター。両方のフィルターで汚染物質をキャッチする構造になっている

このループ状のスタイリッシュなデザインは、機能を追求した結果たどり着いた機能美なんですね。

木村:弊社の製品はよくデザインを評価いただくことが多いのですが、デザインというよりも、どのようにすれば課題を解決できるのかという発想のもと、テクノロジーを追求していった結果、この形状になっているんですよ。

部屋のどこに置いてもOK。キレイな空気で素早く温めてくれるヒーター機能

「Dyson Pure Hot+Cool空気清浄ファンヒーター」の側面。スリムな形状で設置がしやすく、どこに置いても邪魔にならない設計

冬に活躍するヒーター機能についても教えてください。

木村:Dyson Pure Hot+Cool空気清浄ファンヒーターの特徴は、文字通りPureが空気清浄、Hotがヒーター、Coolが扇風機という1台3役という点にあります。ヒーターとしては、このループの両サイドにセラミックのプレートが内蔵されていて、清浄された空気をここで温めて部屋中に送り届けてくれます。

他社のヒーターとの違いはどこにあるのでしょうか。

木村:やはり、清浄された空気で部屋を温めることができるという点になると思います。しかも、空気清浄のフィルターは360°どこからでも空気を吸い込みますし、首振りが最大350°対応。どこに置いても、部屋中の空気をエアマルチプライアーでしっかりと循環させ、キレイで温かい空気を素早く均一に部屋中に届けることができます。過度に熱くなりすぎることもないので、触れて火傷してしまう危険も避けられますし、羽根もないので、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使っていただけますよ。

それは安心ですね。他にも便利な機能があったら教えてください。

木村:空気の状態をリアルタイムで表示してくれるディスプレイも便利です。自動車の排気ガスなどで発生する二酸化窒素や煙やPM2.5、清掃用薬品や塗料で発生するVOC(揮発性有機化合物)など、どんな汚染物質がどのくらい空気に含まれているのか、ひと目でわかります。部屋の中で消臭スプレーなどを使うと、すぐに反応して表示してくれるんです。

また、オートモードにしておくと、室温が設定温度に達したらヒーターとしての機能は一旦お休みして、空気清浄モードに自動的にシフトされるので、無駄なエレルギーを消費することもありません。それから、これはヒーター利用時には使えないのですが、風に直接当たりたくない方は「ディフューズドモード」にしていただくと、本体後方の開口部から風を送り出すことができます。ヒーターを使っている時に風が気になる方は、風量を10段階でコントロールできるので、1などに設定していただければ音も静かですし、風も気にならないと思います。

本体のモニターでは、空気の状態をリアルタイムで表示。有害物質を感知すると、種類やレベルも示してくれる

1台3役でオールシーズン活躍し、アプリでの遠隔操作も可能

より効果的に使うには、製品を部屋のどこに置けばよいのでしょうか。

木村:360°空気清浄できますし、首振りも350°対応しているので、どこに置いていただいても問題ないとは思うのですが、空気清浄という観点でいうと、汚染物質が入ってくる入り口に置くのが効果的だと思います。

換気によって汚染物質が入ってくる窓際や、花粉の時期は玄関など入り口近くに置いて、なるべく花粉を部屋の中に持ち込まないようにするのもいいかもしれません。ヒーターというと、冬の間は出して夏場は片付けると思うんですけど、こちらの製品は1台3役なので、1年中同じ場所に置いておいていただけるのも便利かなと思います。

シーズンオフになっても片付ける手間がかからないのは本当に嬉しいです! 木村さんおすすめの賢い使い方はありますか?

木村:こちらの製品は「Dyson Linkアプリ」でスマートフォンと連携できるんです。個人的には、帰宅する前に部屋を温めておけるのがすごく便利で活用しています。消し忘れてしまったと思った時も、外出先から対応できますし。花粉の季節などは、家に帰る前に空気清浄機能をオンにしておいて、着ていた服を玄関の前ではたきつつ、部屋の空気は予めキレイにしておくのがいいんじゃないかなと思います。

部屋の外から操作できる機能の他にも、アプリで室内外の空気の質を可視化できるのも便利です。私は自宅を東京で登録しているのですが、東京の空気が今どのくらい汚れているか、弊社独自で持っているデータをアプリで見ることができるんです。私はアレルギー性鼻炎なので、かなり空気の汚れへの感度が高いのですが、汚れをいち早く通知してくれるので、ちょっと強めに空気清浄を設定しようとか、そういった形で対処できるのもいいなと思っています。

「Dyson Linkアプリ」を接続すれば、自宅の屋内外の空気の状態や温度、湿度、フィルター寿命を表示。製品の遠隔操作も可能に

とっても便利なのはよくわかりました。でも、私を含め面倒くさがりな方にとっては、お手入れ方法も気になると思うのですが……。

木村:そちらもご安心ください。空気清浄のフィルターについては、1日12時間、風量を10段階のうちMAXの10で使っていただいたとしても、交換の目安は1年間です。

交換方法も、古いフィルターを取り外して新しいものをセットするだけですので、すごく簡単です。あとは、本体の下部分、空気を吸い込む部分やループの内側に少し埃がつく場合がありますが、ふきんでサッと拭いていただくだけでいいので、ほとんどお手入れいらずと言えると思います。

ありがたいです! 空気清浄機に加えて、冬はヒーターや加湿器も置きたくなりますが、日本の住環境だと、部屋の広さ的に何台も置くのは難しいと思っている方も多いと思います。その点、1台3役だと置き場所も困らないですよね。

木村:そうですね。現状のラインナップではDyson Pure Hot+Cool空気清浄ファンヒーターの他に、「Dyson Pure Humidify+Cool加湿空気清浄機」という空気清浄・加湿・扇風機を1台にまとめた製品もあります。この加湿空気清浄機に関しては、非常に衛生面にこだわっています。紫外線を使い、タンクの中の水に潜む主な細菌を瞬時に除菌、さらに抗菌作用のあるフィルターを搭載。清浄された空気を、除菌された水で加湿して部屋に届けるという仕組みなんです。衛生的な加湿空気清浄機を探されている方は、こちらの製品もおすすめですよ。

「Dyson Pure Humidify+Cool加湿空気清浄機」は、空気清浄と加湿が可能で涼風機能も搭載している。最長36時間加湿が可能

まとめ

ダイソンの製品はそのデザイン性に目を奪われがちですが、風を利用した独自のテクノロジーで家電の抱える課題を次々と解決してきました。もともと入社前からダイソン製品を愛用していたという木村さんも、製品の高い性能を実感して、今度はその技術力を伝える側にまわりたいと思われたんだとか。

今回、そんな木村さんにお話を伺って、おうち時間を快適に過ごすためには、単純に部屋を温かくすればいいということではなく、実は部屋の空気の質についても気を配ることがとても大切なんだとわかりました。定期的に換気をして、部屋に入れた新しい空気を空気清浄機でしっかりとキレイにしてあげることが必要なんですね。

部屋の暖房器具の買い替えを検討するなら、換気が求められる今年の冬は、ヒーター機能つきの空気清浄機を選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

INFORMATION

ダイソン株式会社

(日本法人本社)

〒102-0083 東京都 千代田区 麹町1-12-1

公式HP:https://www.dyson.co.jp/

PRODUCED by

マガジンど 編集部

あらゆるものの温度について探究していく編集部。温度に対する熱意とともに、あったかいものからつめた〜いものまで、さまざまなものの温度に関する情報を皆さんへお届けします。

#TAG

LATEST ARTICLE

RANKING

FOLLOW US