暗闇ボクシング「b-monster」人気パフォーマー・Luana直伝、燃焼しやすい身体づくり

脂肪が燃えやすい身体には、筋肉の土台が必要

そもそもLuanaさんはどんな身体が理想だと考えていますか？

個人的には美容と健康を兼ね備えた身体が理想で、ある程度筋肉が付いて引き締まっている状態を目指しています。というのも私自身、b-monsterでパフォーマーになる前はとにかく細いほうがいいと思っていて、無茶なダイエットもしていたんです。私は身長170cmですが、１年位前は45kgしかなくて。そうするとなんだか貧相で、健康的とは程遠い見た目でした。でも約半年前にb-monsterでパフォーマーとしてデビューし、運動をメインの身体作りに変えてからは約50kgでキープ。昔より体重は増えてはいますが、バランスが良いキレイな身体には近づいていると思います。

筋肉があった方が、脂肪燃焼もしやすいのでしょうか？

そうですね。元々の体重で脂肪の燃焼しやすさは変わってくるのですが、筋肉をしっかりと付けた方が代謝は上がるので結果が出やすいです。代謝を上げて常に脂肪を燃やしやすい状態にしていると、食事を食べてもエネルギーにかえやすくなり、太りにくくなります。私のお客様でも、毎日b-monsterで運動をしただけで、食事を変えずに２ヵ月で10kg痩せたという方もいました。そのお客様は自分に自信もついて、性格も明るくなりましたね。

筋肉を付ければ見た目も精神も変わるんですね。運動は毎日必要なのでしょうか？

筋トレは毎日少しでも、効果が出やすいもの。最初は腹筋20回を2セットからとか、出来る範囲で。さらに脂肪燃焼を促すならば、ランニングなどの多くの酸素を使う「有酸素運動」も必要です。

例えばb-monsterのプログラムでは45分間有酸素運動をしながら筋肉も同時に付けられる効率良いメニューになっています。最初の10分は呼吸を意識しながら行う筋トレ、次の10分はシャドーボクシング、最後25分でサンドバッグへのパンチという３部構成になっていて、45分間で1000kcal消費できるとも言われています。

無茶なダイエットで燃え尽きた経験から身体作りの大切さを知る

Luanaさんは元々運動がお好きだったんですか？

小学４年生から10年間空手をしていました。就職を期に辞めたのですが、そのあとはひたすらジムとホットヨガに通っていたので、身体を動かすことは継続していました。ただジムでもランニングメインで筋トレ自体はあまりしていなくて。意識して筋肉をつけ始めたのはb-monsterのパフォーマーになってから。筋肉が全然なかったので、最初は腹筋もちゃんとしたフォームでできなかったです。

ちなみに細さだけを意識していた時はどんなダイエットをしていたのでしょうか？

かなり無理をしたダイエットにも手を出していました。絶対に真似しないでほしいのですが、「炭酸水ダイエット」といって一週間食事をしないで炭酸水だけを飲んで過ごすとか……。1週間で５kg痩せましたが、立っているだけで疲れてしまって常に燃え尽きている状態。とても日常生活ができなくて。今思うと当たり前ですが、そういったダイエットの失敗があるからこそ、今の筋肉メインでの身体作りに繋がっています。

コロナ期間はb-monsterも休業中でしたが、その間に意識して行ったことはありますか？

家では１日２時間くらいは毎日筋トレしていました。腹筋やお尻など、その日のテーマを決めて一つの部位で５～６種目を20回×５セット。１セットごとに30秒の休憩を入れるので、ゆっくり取り組むと２時間かかってしまうんです。そのおかげで体型はキープ。特に重点的に行ったお尻は明らかに引き締まりました。コロナ以降も家での筋トレは続けています。仕事が早番の日は仕事後帰ってきてから、遅番の日は仕事前にみっちり２時間トレーニングをしています。

お仕事だけでもう十分動いている、というわけではないんですね。

パフォーマーとしてデビューして半年間、同じプログラムを行っているのですが、だんだん慣れた節があって。もっと激しく動けるようになっていきたいと思っています。

b-monsterのプログラム自体はご自分で考えるのでしょうか？

ちょうど今月から、自分で考えたオリジナルプログラムが始まりました。長く続けていた空手を活かして、思いっきパワーパンチを打ったり、うちやすいコンビネーションを取り入れたり、サンドバッグへのパンチパートを激しめに考えています。パンチで暴れられるプログラムになる予定です。

Luana式プログラムは最初から熱量MAX!!

Luanaさんのプログラムでは、徐々に身体が温まるイメージか、最初から体温を急激に上げるイメージか、どちらでしょうか？

私のプログラムは最初から熱さMAXに持って行かせます。最初の筋トレパートに、バーピージャンプやプランクでの足上げなどキツイ種目を入れ、腹筋や腕立ても１分弱ノンストップ。身体を追い詰めるメニューがけっこう多いので、気を抜くと付いてこられなくなりますよ（笑）。

ついてこられなくなったお客さんはどう励ますのですか？

気持ちの温度感が下がってしまって動きをセーブしているお客さんは見ているだけですぐにわかるので、どんどん煽りに行きます。目の前で自分もキツイ動きをして、「もっと行けるよ！」と言ったり、座り込んで圧をかけたり……。

プログラム中は普段とキャラクターを変えていて、「Luana」という厳しいキャラを作っています。テンションも高めで言葉遣いもきつめ。プログラムが始まったら熱血スイッチをオンするイメージです。

クールダウンはお客様と一緒に

では仕事の中でLuanaさんがクールダウンするタイミングはあるのでしょうか？

プログラムの最後にお客様とストレッチをして、終了後に会話をしている時がクールダウンタイムですね。「楽しかったよ」と言っていただけると嬉しいです。まあ「しんどかった」と言われることも多いですが（笑）。その時にお客様も一緒にクールダウンしているイメージです。とはいえしばらくは体温もテンションも上がっているので、どっと疲れたりとかはしないんですよね。冬でも帰る時に歩いているだけで汗が止まらず、身体が熱い状態が続いています。

食事は我慢ゼロ。沢山食べて運動でエネルギーとして燃やす

身体作りのために食事面で気を遣っていることはありますか？

食事することが大好きなので、基本的に食べたいものは食べています。お菓子も我慢しないですし、焼き肉食べ放題に行くことも。一応食べ過ぎた翌日は仕事で多めにプログラムを組むとか、野菜を中心に食べるとか、なんとなく調整はするんですけど、日頃から運動で身体が作られていればそこまで影響ありません。１～２kgの増加はありますが、プログラムをしているうちにすぐに戻ってしまいます。

運動前後でも食事をとっていいものなのでしょうか？

一人一人の体質によると思います。私はきちんと食べないと動けないタイプなので、朝ご飯も食べてからじゃないとプログラムができません。今日も炭水化物を取り、プロテイン飲んで、朝イチのプログラムに挑みました。お昼も炭水化物とお肉を食べましたね。で、家に帰ってから夜ご飯もしっかり食べます。間食してしまう日もあるほど食事はかなり多めに食べますね。沢山食べて沢山エネルギーとして燃やすイメージです。

ただ食べて運動すると気持ち悪くなってしまう方もいるので、「正解はコレ！」とは言い切れません。自分に合った食事の仕方を見つけてください。

身体作りのために意識して取っている食材はありますか？

筋肉を付けるために、肉類などのタンパク質を毎食入れるようにしています。もしなかったらプロテインで代用しています。プロテインは食事としてだけでなく、プログラム後も必ず飲むようにしています。

疲れた時は半身浴で筋肉を温める

運動後の入浴へのこだわりはありますか？

身体の疲労感が強い時は半身浴でじわじわと筋肉を温めます。浴槽内で緩くなった筋肉をマッサージすることで、筋肉痛を 緩和し、疲労をためすぎないようにしています。

疲労回復のために睡眠時間はどうでしょうか？

結構ショートスリーパーなので、平均睡眠時間は４時間くらいです。ただその分仕事の休憩時間に15分～30分のお昼寝をしています。短時間ですが、この長さが一番スッキリと疲れが取れると言われています。１日のなかで沢山動きつつ、休息時間も細切れなイメージです。身体のオンオフ切り替えを細切れに行っています。

美肌のために保温と保湿を意識

肌のお手入れで意識していることはありますか？

朝起きてまず白湯を飲むようにして、内側からの保温を意識しています。５年ほど続けているのですが、昔はひどかった肌荒れが治りました。

あとは特に肌に疲れを感じた日は、電子レンジで温めたホットタオルを肌にのせて、毛穴を開いてからパックをすることも。仕事柄、１日の中で何度もシャワーを浴びて、何度も化粧を直すので、肌荒れもしやすく、保温と保湿には気を遣っていますね。

ただ運動していると汗で老廃物がでるので、パフォーマーになってから肌荒れも治りやすくなりました。ちょっと吹き出物ができても動いているうちに治っているとかはよくあります。

■夏に間に合う！　効果がすぐ出る燃焼系筋トレ法

最後に、読者が自宅でできる筋トレを教えてください。

身体の中の大きい筋肉から鍛えると効果が目に見えやすいですし、筋肉量が上がって代謝も上がります。今回はお尻と腹筋の筋トレをご紹介します。

全て20回を１セットとし、２～５セット、出来る範囲で続けてください。１セットごとに30秒の休憩が基本です。

まずはお尻に利く「ワイドスクワット」。肩幅に足を広げ、両手は胸の前。背筋を伸ばしたままゆっくりと膝を曲げて身体を下してください。下げられるところまで下げたらもう一度上がる。呼吸は止めずに行ってください。

気を付けるポイントは、膝がつま先より出ないようにして、重心は後ろに。お尻を付き出し、筋肉に利いていることを意識してください。

ひざが前に出てしまうと太ももの前側の筋肉に利いてしまい、脚が太くなる原因になります。

続いてもお尻に利く「ヒップリフト」。仰向けになり、脚を閉じた状態で膝を曲げてください。両手は横に名流し、手のひらを床につけて。

膝が開かないように腰を持ち上げ、お尻に力を入れます。お腹から膝まで一直線になるイメージです。また元の位置に戻って繰り返します。

腹筋は２種類。上部と下部に分かれます。まずは上部を鍛える腹筋から。

仰向けになり、膝を立て、手は頭の後ろで組む。その状態から上体を少し上げ、お腹をのぞき込み、また元の状態に戻る。

首だけで起きたり、反動をつけたりせず、しっかりと腹筋を使ってください。

最後の下部を鍛える腹筋は「足上げ腹筋」。仰向けになり、足を真っすぐ90度まであげ、床ギリギリまで下す。床につかないように止め、また90度まで戻すを繰り返します。

すべての筋トレに言えるのですが、必ず呼吸を止めないで行うこと。呼吸を止めると負荷がかかりすぎたり、筋肉が緊張してしまい十分な効果が得られないことがあります。

また早く行うことよりも、ゆっくりと筋肉を意識して行うのがポイントです。

筋トレをしたら筋肉をほぐすストレッチも忘れずに行ってくださいね。あと筋トレ後には筋肉を作るタンパク質が凝縮されたプロテインを飲むとより効果が出やすくなりますよ。

スレンダーなモデル体型が素敵なLuanaさんですが、筋肉をつけたおかげで食事制限は一切していないというから驚きです。体重や細さだけに執着する身体作りからは脱却して、運動でしっかりと筋肉を付け、燃焼しやすい健康的なスタイルを目指しましょう！