ホットクレンジングって本当に肌にいいの?
コーセー開発者に聞く、
スキンケアと温度のあったか〜い関係

Cleansing / 37.2℃

Beauty

ここ数年でブームに火がついた「ホットクレンジング」。とろりとしたテクスチャーの温感ジェルを顔に塗ると、じわ〜っとあったかくなって気持ちよくメイクオフできるというもの。さらに肌の透明感がアップしたり、うるおいをキープできたりと、美容効果も高いのだとか。
でも、なぜジェルを塗るだけで温度が上がるの? そもそも「あったかい」ってどうして肌にいいの?
ホットジェルクレンジング「ラチェスカ」シリーズを販売するコーセーの開発担当者に、温度とスキンケアの気になる関係を聞いてみました!

Writer 小村トリコ / Photographer 岡田佳那子

深井久乃さん

コーセーコスメポート 商品開発部 商品企画一課。コーセーブランドの化粧品の企画開発を担当している。お気に入りの温活(おんかつ)は、夜寝る前に熱めの湯船であったまること。

ホットクレンジングがあったかくなる理由

ずばり、ホットクレンジングを使うとあったかく感じるのはなぜですか。

深井:ホットジェルクレンジングの中には「グリセリン」と「ポリエチレングリコール」という2種類の成分が含まれています。この2つはどちらも保湿成分なのですが、「水分と反応して発熱する」という作用があるんです。

つまり、ジェルを手にとって肌の上に乗せた時に、肌や空気中の水分と反応して、ジェルがじんわりあったかくなるという仕組みです。

かなーりトロッとしたテクスチャーです

手の甲に出しただけでじんわりとあったかくなりました

保湿成分を含む化粧品は他にもたくさんありますが、どうしてホットクレンジングだとあったかくなるのでしょう。

深井:他の保湿化粧品との違いとして、ホットジェルクレンジングには水分がほとんど配合されていません。グリセリンやポリエチレングリコールの発熱反応は「1度きり」なので、たとえば化粧水などの水分を含む化粧品だと、製造の段階で水と混ざって発熱が終わっていて、使用する時にあったかくなることはありません。

KOSEの「ラチェスカ ホットジェルクレンジングシリーズ」は、90%(クレンジング成分を除く)がこれらの保湿成分を含む美容液でできているため、あたたかさをしっかり感じながらしっとりすべすべに洗い上がります。

大半が保湿成分ということは、うるおい効果も高い?

深井:言ってみれば「美容液で顔を洗っている」ようなものなので、洗い上がりはしっとり、つっぱらないのが大きな特長です。

ホットクレンジングはオールシーズン、どんな肌質の方にも使っていただけますが、特に冬場の寒く乾燥しがちな季節や、乾燥肌の方には高い支持をいただいていますね。

ここに注意! ホットクレンジングの効果的な使い方

ホットクレンジングの正しい使い方を教えてください。

深井:基本的には、普通のクレンジングジェルと同じ使い方でOKです。さくらんぼ粒程度を手のひらにとり、マッサージするように顔全体にのばしてください。のばすうちに肌や空気中の水分と反応して、だんだんあったかくなります。だいたい1分程度あったかさが続くので、そのあいだはゆっくり顔になじませて、最後は水かぬるま湯で洗い流しましょう。

温感効果をきちんと感じていただくためには、ジェルを濡れた手や顔で使用しないで触らないこと。手に水分が付いていると、ジェルが手の上で発熱反応を起こしてしまって、顔に乗せた時のあったかさが減ります。

反対に、乾燥しすぎていても発熱反応が起こりにくいです。あったかさが足りないと感じた時は、たとえば浴室でシャワーのお湯を出してからジェルを使うなど、周りの湿度を上げるという工夫もあります。

他にも何か注意点はありますか。

ウォータープルーフマスカラなど、しっかりアイメイクをされている方は、目元だけアイメイク用リムーバーで落とされるのがおすすめです。

温度を上げれば肌にいいことづくめ?

そもそも「あったかい」というのは、肌にとってどんないいことがあるのでしょうか。

深井:たとえばお風呂に入ると、顔がほんのり赤くなったりしますよね。これは肌があたたまることで血行がよくなっているからです。血行がよいというのはつまり、皮下の毛細血管における「血の循環」が活発だということ。

肌のターンオーバーが乱れる原因のひとつは“冷え”といわれています。お風呂であたたまりながら、ホットジェルで古い角質などをケアすることでターンオーバーを正常に保ち、透明感のあるなめらかな肌を目指せます。

あったかいって、すごく大事なんですね……! 他にも肌をあっためるスキンケアがあれば教えてください。

深井:うるおい成分の入った「シートマスク」をあったかくしてから使う方法もあります。個包装になっている商品であれば、パッケージのまま40度程度の湯船に5分ほど浮かべて、お風呂上がりに使うといったこともできます。肌もシートマスクも適度にあったまった状態なので、とっても気持ちいいですよ!

「あったかい」VS「冷たい」正解はどっち!?

冷水で顔を洗って引き締めるなど、「冷やす」ケアを実践している人もいます。あっためるのと冷やすのでは、結局どちらが肌にいいのですか。

深井:私たちコーセーでおすすめしているスキンケアの温度は、10度以下の「冷蔵庫」程度から45度以下の「湯船」程度まで、実はとても幅広いです。というのも、スキンケアはその時の肌状態によって大きく変わるものだからです。

たとえば夏に強い日差しを浴びた後は、日やけによって肌が熱を持つ「ほてり」の状態になります。ほてりには“冷やす”ことと“保湿”することが大切なので、冷蔵庫で冷やした化粧水やシートマスクなどを上手に活用するといいですね。

逆に冬の時期には「冷え」が大敵です。肌はいつも外気に触れているため、普通に生活しているだけで、思ったより冷えてしまいがち。お風呂やホットジェルクレンジングなどで意識的にケアをして、本来の自分の体温を保てるようにしてあげましょう。

肌状態のコントロールは「温度管理」がポイントなんですね!

深井:いつもより冷えてしまったらあっためる。熱くなってしまったら冷やす。肌の理想的な状態、つまり「自分の最適温度」をつねに保つことを意識しながら、普段のスキンケアをしていただくのが大切だと思います。

まとめ

温活ブームの今、なんとなく「スキンケアはあっためておけばOK」だと思ってしまいがちですが、実は「肌の最適温度」は人それぞれ。

「自分が最も心地いいと感じる温度を保つことで、気分もリラックスできて、よい肌状態につながります」と深井さん。同じ温度でも人によって感じ方は異なるので、スキンケアに絶対の正解はないのだそう。

この取材の後、ラチェスカのホットジェルクレンジングで実際にメイクオフしてみたところ、想像していたよりずっとあったかくて、とっても気持ちよかったです。こうした便利なアイテムで「温度」を上手に味方につけて、寒い冬を乗り切りたいですね!

Information

ソフティモ ラチェスカ ホットジェルクレンジング

ソフティモ ラチェスカ ホットジェルクレンジング

(左から)
・ソフティモ ラチェスカ ホットジェルクレンジング
・ソフティモ ラチェスカ ホットジェル マイルドクレンジング
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コーセーコスメポート お客様相談室 TEL 0800-222-2202
https://www.lachesca.com/

produced by

深井久乃さん

コーセーコスメポート 商品開発部 商品企画一課。コーセーブランドの化粧品の企画開発を担当している。お気に入りの温活(おんかつ)は、夜寝る前に熱めの湯船であったまること。

マガジンど 編集部

あらゆるものの温度について探究していく編集部。温度に対する熱意とともに、あったかいものからつめた〜いものまで、さまざまなものの温度に関する情報を皆さんへお届けします。

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