しょうが鍋を食べるとあったかくなるのはなぜ?
しょうがに隠されたポカポカパワー

Ginger / 36.89℃

Food

寒い日が続きますが、みなさんは体調を崩したりしていませんか? 昔から、寒い日や風邪を引いたときには「しょうが湯を飲むと体が温まる」と言いますよね。でも、本当にしょうがを食べると体温は上がるのでしょうか。
今回は、そんな疑問を解決すべく、しょうがたっぷりのお鍋を用意。フードコーディネーターのタカハシユキさんにしょうが鍋を作っていただき、しょうが鍋を食べる前と食べた後に、体温がどのように変化するのか実測調査します! さらに、「岩下の新生姜」でおなじみの岩下食品の商品開発担当者にしょうがの持つ効能やオススメの美味しい食べ方を伺ってきました。しょうがに隠されたパワーが明らかになりますよ!

Writer 末光京子 / Photographer 橋本千尋

タカハシユキさん

書籍、雑誌の料理撮影や商品開発など、フードコーディネーターとして活躍中。伝統的な料理法を踏まえながら、自由な発想と新しい視点でジャンルにとらわれない料理を生み出している。

書籍、雑誌の料理撮影や商品開発など、フードコーディネーターとして活躍中。伝統的な料理法を踏まえながら、自由な発想と新しい視点でジャンルにとらわれない料理を生み出している。著書に「飲むだけくすりスープ」(大和書房)、「汁ものが好きなので。」(池田書店)などがある。

しょうが鍋を作ります

しょうが鍋の材料

まずは材料を用意します。
今回用意したのは、こちら。

しょうが鍋の食材

白菜…1/6株(300g)
にんじん…1/4本
えのき…1袋
しいたけ…3枚
豆腐…1/4丁
豚バラ肉…250g
長ネギ…1本

そして、今回の主役であるしょうが!今回はよりしょうがのパワーを感じるためにスープも「岩下の新生姜鍋スープ」というしょうがが入ったスープを使って、調理します。

岩下の新生姜 鍋スープ…1袋
岩下の新生姜…1袋

昨年8月に発売されたばかりの「岩下の新生姜 鍋スープ」は、「岩下の新生姜」パウダーとたっぷりのしょうがの絞り汁を使った風味のよいとんこつ風の白湯鍋スープで、テレビでも取り上げられている話題の新商品です。

そんなしょうがたっぷりの鍋スープに、さらに追いしょうがとしてそのまま食べられる「岩下の新生姜」を投入するなんて、しょうがパワーを感じられないはずはない! ……ような気がしますが、結果はいかに……?

しょうが鍋の作り方

1.食材を切ります

白菜は3〜4cmの食べやすい大きさに、にんじんは火が通りやすいように3cmくらいの短冊切りにします。ほかの材料も食べやすい大きさに切りましょう。「岩下の新生姜」は食感も楽しめるよう、5mm程度の幅で斜めにスライスします。

2.鍋にスープと材料を入れて温めます

今回はしょうがの風味を感じたかったので先に入れましたが、しょうがは煮込みすぎると辛味が増すので、辛味が苦手な人は食べる直前に入れましょう。

3.具材に火が通ったら出来上がりです♪

豚肉に火が通るまでグツグツと煮込みましょう。煮込み始めてすぐにしょうがのいい匂いが……!

しょうが鍋をいざ実食♪

完成したしょうが鍋を、早速いただきます。

「しょうがの香りがすごい! ちょっと食べただけで体がポカポカしてきました」とタカハシさん。

「新食感のお鍋で、すごく面白いですね。普通、しょうがをお鍋に使うとしたら、肉団子の中に入れたり、アクセントとして使うことが多いですが、このお鍋はしょうがが主役。しょうがのピリピリした刺激があるので、お子さんにはちょっと辛いかもしれませんが、大人がお酒を飲みながら食べるのにはピッタリかも。個人的にはレモンサワーが合いそうです(笑)。しょうがは豚肉などの臭み消しやにんじん玉ねぎなど、甘みのある野菜と相性がいいので、これからの季節なら春キャベツを入れるのもよいですね」。

しょうが鍋を完食!さて体温の変化は・・・?

実際にしょうが鍋を食べて、体温に変化はあったのでしょうか? さあ、実測です!

しょうが鍋を食べる前の体温
しょうが鍋を食べる前のタカハシさんの体温=36.32℃

しょうが鍋を食べた後の体温
しょうが鍋を食べた後のタカハシさんの体温=36.89℃

なんと0.5℃UPしました! ……って、微妙? 鍋料理を食べたら、そのくらいは普通に上がるかも……(汗)。体感としてはいかがですか? タカハシさん!

「体温よりも汗がすごいですね。『岩下の新生姜』のスライスを3切れ食べただけで、かなり汗ばんできました。しょうがをお鍋に入れると、温かいだけでなく、量もたくさん食べられるので、ポカポカ効果はさらに上がるのではないでしょうか。体の冷えが気になる人にとっては、しょうが鍋は最強のメニューだと思います! 『岩下の新生姜』を使えば、季節を問わずに食べられるのもいいですね。鍋のシメは、しょうがマニアには雑炊がオススメです。お米にしょうがの風味が余すところなく染み込むので、しょうが好きには堪らないのではないでしょうか。ちょっと辛味が苦手だなという方には、うどんやスープ、かけご飯にして、さらさらっといただくのもいいと思いますよ」

岩下食品の開発者に聞く しょうがのポカポカ効果って?

体温の変化はそれほど大きくはなかったものの、しょうが鍋を食べたらかなり汗ばんだというタカハシさん。しょうがを食べるとどうしてそんな変化が起きるのか、「岩下の新生姜」でおなじみの岩下食品さんを直撃してきました。

岩下の新生姜ミュージアム
取材は岩下の新生姜ミュージアムに伺いました

岩下の新生姜ミュージアム
これまでの「岩下の新生姜」パッケージがズラリ
岩下の新生姜ミュージアム
なんと新生姜モチーフにしたプロフェクションマッピングも
岩下の新生姜ミュージアム
お話を聞いたのは「新生姜の部屋」

今回お話を伺ったのは、岩下食品株式会社製造部門の鈴木祟之さん。

しょうがを食べると体が温かくなるのはなぜですか?

鈴木:しょうがを食べるとエネルギー消費が高まるんです。体の中で熱を作り出すことを「体熱産生」というのですが、しょうがには「体熱産生」を促進する効果があると言われています。それに、しょうがは食べたときに感覚神経に作用して、体感として温かく感じるという効果もあるんです。例えば、ミントガム自体は冷たくないですが、食べたときにヒヤッとしますよね。それはミントに含まれる成分が感覚神経の冷たさを感知するセンサーを刺激するからなんですが、しょうがはその逆で、温かさを感知するセンサーを刺激するので、体感としてすぐ温かいと感じるんです。「体熱産生の促進」と「感覚神経の刺激」という2つの効果が、しょうがを食べると体が温まる理由として考えられます。

なるほど。しょうがにはなぜそんな効果があるのでしょうか。

鈴木:基本的に人間の体は中心部の体温は変わらないようにできていて、暑いときは汗をかいて体温を下げようとして、寒いときは体を震わすことで体温を上げようとしますよね。それとは別に、体を温めるためにもう一つ体がすることがあって。糖や脂肪を通常よりも積極的に消費して熱を作り出そうするんです。しょうがは、その作用を高めると言われています。特に体の末端、手先や足先などは環境の影響を受けやすく、寒いと温度が下がりやすいのですが、それを下がりにくくするのがしょうがなんです。しょうが鍋を食べたときに体温が大幅に上がらないのは、しょうがの効果は体の中心部よりも末端に出やすいことに理由があると思います。急に体温が何℃も上がったら、風邪を引いたときと同じ状態になってしまいますし(笑)。

しょうがの効果が一番発揮される料理はなんでしょう?

鈴木: 特に「温める」ということについては、しょうがに含まれる「ジンゲロール」や「ショウガオール」という成分が作用すると言われています。これらの成分は、焼いたり煮たりといった通常の加熱調理ではそれほど大きく変わらないという研究報告あるので、調理方法を限定する必要はないと思います。いろんな方法で食事に取り入れていただけたらと。もちろん「岩下の新生姜」のお漬物の状態でもいいですし。今回のように、お鍋の具材としてしょうがを入れた場合、スープに成分が溶け出すこともあるので、シメを雑炊にしたり、最後まで残さず召し上がっていただくと、無駄なくしょうがの効果を得られるのかなと思います。ただ、しょうがは臭み消しにも使うような食材なので、他の食材をしょうが色に染めてしまうこともあり得ますが……(笑)。

しょうがを食べるときに、相性のいい食材ってなんですか?

鈴木:やはり豚肉ですね。豚肉はビタミンB1が豊富で疲労回復効果があって、 しょうがには胃を健康にする健胃作用があって消化を助けてくれるので、疲れた体を元気にしてくれる組み合わせなんです。しょうがと豚肉といえば、豚のしょうが焼きなどがメジャーですが、私のおすすめは「豚バラ肉のくるくる巻き」です。「岩下の新生姜」を豚肉で巻いて焼くだけなので、お手軽に作っていただけますよ(レシピはこちら)。しょうが鍋にもぜひ豚肉を入れて欲しいですね。「岩下の新生姜」はお酢を使っているので、こってりしたお肉もさっぱり食べられるので相性バッチリだと思います

まとめ

鈴木さんによると、「岩下の新生姜」は独自の方法で栽培された台湾の品種「本島姜(ペンタオジャン)」なので、一般的なしょうがよりも繊維質が少なく柔らかいので食べやすいんだとか。しかも、昨年には「岩下の新生姜」に含まれるショウガ由来ポリフェノールに末梢(手の指先)の体温を維持する機能があるということで、生姜酢漬け商品としては初の機能性表示食品になったとのこと。料理をせずにそのままポリポリ食べられて、手っ取り早くしょうがのポカポカ効果をゲットでるなんて、冷え性さんにとってはありがたい食材ですよね。

一般的なしょうがと岩下の新生姜は形も少し違います(岩下の新生姜ミュージアム見本より)

岩下の新生姜だけでなく、一般的なしょうがでも、もちろんポカポカ効果は得られます。実測の結果、体温が驚くほど上がる! なんていうことはありませんでしたが、しょうがの持つポカポカ効果の理由は明らかになりました。
まだまだ続く寒い季節はもちろん、冷房で体を冷やしがちな夏にも、しょうがを食べてポカポカになって健康的に過ごしましょう!

Information

岩下の新生姜ミュージアム

岩下の新生姜ミュージアム

住所:栃木県栃木市本町1-25
電話:0282-20-5533
営業時間:施設 10:00~18:00
カフェ 11:00~18:00(L.O. 17:30)
定休日:火曜日(祝日除く)、年末年始
https://shinshoga-museum.com/

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produced by

タカハシユキさん

書籍、雑誌の料理撮影や商品開発など、フードコーディネーターとして活躍中。伝統的な料理法を踏まえながら、自由な発想と新しい視点でジャンルにとらわれない料理を生み出している。

書籍、雑誌の料理撮影や商品開発など、フードコーディネーターとして活躍中。伝統的な料理法を踏まえながら、自由な発想と新しい視点でジャンルにとらわれない料理を生み出している。著書に「飲むだけくすりスープ」(大和書房)、「汁ものが好きなので。」(池田書店)などがある。

マガジンど 編集部

あらゆるものの温度について探究していく編集部。温度に対する熱意とともに、あったかいものからつめた〜いものまで、さまざまなものの温度に関する情報を皆さんへお届けします。

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